講座【ひとりでできるkindle出版】第3章「目次作成(本の設計)」

3章の「目次作成(本の設計)」では、2章で書きたいと考えるテーマに沿って、構成を考えていきます。

テーマからいきなり執筆に入らずに、目次を決める理由は?

 

目次を作る理由は、文章を書くときに順番や構成を整理するためです。
例えば、本を読むときに最初に目次があったら、どんな内容があるのかが一目でわかりますよね。

それと同じで、目次を作ることで、書く範囲や順番を考えやすくなります。
何を書くか、どの順番で書くかを決めることで、文章がバラバラにならずにすみます。

また、読んでくれる人も最初に目次を見ることで、何について書かれているのかを理解しやすくなります。
目次があると、読者もどんな情報が得られるのかがすぐにわかります。
それが、文章全体が分かりやすくするポイントの一つなのです。

目次を先に作る必要があるワケ

目次を先に作る理由は、文章を構成し整理する上でいくつかの利点があるからです。

  1. 全体の構造を把握する: 目次を作ることで、執筆対象の全体像が見やすくなります。
    どのトピックが含まれ、どの順番で提示されるかを一目で確認できます。
    だから、執筆の方針を明確にしやすくなります。
  2. 焦点を定める: 目次を作ることで、何に焦点を当てるかを考えることができます。
    各セクションや章ごとに何を伝えたいかを整理することで、必要な情報に集中できます。
  3. 一貫性を確保する: 目次を通して全体の流れを確認することで、一貫性を保つことができます。
    章やセクションの順序が論理的でないと、読者が理解しにくくなります。
    目次を通じて整理することで、一貫性を確保しやすくなります。
  4. 計画を立てる: 目次は執筆計画を立てるのに役立ちます。
    各セクションや章にどれだけの範囲を割り当てるかを考え、進捗を管理しやすくします。
    これにより、執筆プロセスが効率的に進むでしょう。
  5. 読者の導入: 目次は読者にとっても便利です。
    読者がどのような情報が提供されるのかを把握しやすくし、興味を引くのに役立ちます。
    読者は目次を見て、期待される内容や流れを把握することができます。

目次は執筆プロセスを整理し、読者に対してもわかりやすい文章を構築するために役立ちます。
目次を先に作ることで、より計画的かつ構造的な執筆が可能になります。

では、どうやって目次は決めればいいの?

基本的な目次のパターンは?

目次を決める際には、以下のステップで進めます。

  1. テーマの整理: まず初めに、取り上げたいテーマや主題を整理し、大まかなトピックやカテゴリーを考えます。
  2. 論点やメインアイディアの洗練: 各トピックごとに何を伝えたいのか、メインのアイディアや論点を洗練させます。これにより、目次に取り入れるべき内容が明確になります。
  3. 論理的な順序の検討: トピックやセクションの順序は論理的であるべきです。
    情報が読者にとって理解しやすい流れになるように、論理的な順序を考えましょう。
  4. 章立ての構築: 各トピックやセクションごとに章立てを考えます。
    一つの章には一つの中心的なアイディアやテーマがあるようにしましょう。
  5. バランスの取り方: トピックや章の範囲を考慮して、各セクションがバランスよくなるように気を付けましょう。
    あるセクションが他よりも過剰に詳細だったり、逆に簡潔すぎるといったアンバランスが避けられるようにします。
  6. プレビューと調整: 一度目次を作成したら、それをプレビューして全体の流れがいいか確認します。
    必要に応じて順序を変えたり、トピックを追加・削除したりして調整します。
  7. 適切な見出しの使用: 各章やセクションに適切な見出しを使いましょう。
    見出しは内容を端的に伝える重要なツールです。

これらのステップを踏むことで、整理された文章ができあがります。
目次はあくまでガイドラインであり、執筆の途中で変更することもありますので、柔軟に進めていくことも大切です。

目次の内容にそった小見出しをキーワードとして入れる

 

これは、目次の例を出した方がわかりやすいと思いますので、
2023年、わたしがお手伝いした2冊の本からその目次を例に出します。

木藤秀一さんの…

起業一年目の「ビジネスモデルと集客」の悩みを解消する本

はじめに

第1章 なぜ「集客」にストレスを感じてしまうのか?

学校では教えてくれない「あなたのサービスが売れる工程」とは
告知をすれば人が集まるは大まちがい!その理由
もう集客を心配しなくてもいい!
インターネットが発達して時代が変わっても『文章力』のパワーは絶大
個人事業主の集客における二つのフェーズとは?

第2章 「無料集客」ビジネスモデルの仕組み

ビジネスがうまく回るまでの三段階って何ですか?
『売上げと自由な時間を同時に最大化していく』ためのマーケティングとは何ですか?
マーケティングとは何ですか?
コミュニケーションが上手な人ほど営業成績が良い理由って何?
そもそもSNSの本質って何だと思いますか?
あなたがSNSを使ってまず、すべきことは何ですか?

第3章 SNSコミュニケーション集客術 その一

自己開示する覚悟を決める
ビジネスでSNSをどう活用したら良いか分からないを解消する
ビジネスを円滑に回す二つの『かんじょう』とは?
個人事業主の私になぜ人が集まらないのか?
個人事業主の場合は、近しい人から商品が売れていく

第4章 SNSコミュニケーション集客術 その二

とりあえずSNSに投稿してみる
コメントがたくさん集まる投稿パターン
SNSのキモは、コメントとチャットでのコミュニケーション
SNS投稿とコミュニケーションは仕事の一部
何事も楽しむ!が集客が上手くいくポイント
フリーランスのあなたにも日本中、そして世界でお客さんができる時代に

第5章 SNSコミュニケーション集客術 その三

お客様とのコミュニケーションの練習をする
『個人事業主にとっての売り上げのカギ』って一体何なのか?
まずは無料集客で月商五〇万円を作る!

終わりに

https://amzn.to/3S0bu7P

 

池田真須美さんの…

視点を変えればビジネスはうまくいく

経営、売上、マネジメントのすべてが、驚くほど進化する! 一瞬で心を掴むたとえ話の磨き方。人生のミッションを作る顧客視点のビジネス構築。

はじめに

第1章 なぜ、たとえ話を学ぶと商品・サービスが飛ぶように売れるようになるのか?

偉大な哲学者が認めるたとえ話
たとえ話が、ビジネスで求められる理由
たとえ話を使うと商品・サービスが飛ぶように売れるようになる理由 その一
たとえ話を使うと商品・サービスが飛ぶように売れるようになる理由 その二
たとえ話を使うと商品・サービスが飛ぶように売れるようになる理由 その三
人が財布の紐を緩める三つの理由

第2章 たとえ話とは?

危険が迫った砂漠のダチョウがとる行動は
相手の印象に残り、好意を持ってもらい、商品・サービスを買っていただく
ビジネスにおいてのたとえ話
ドラえもんの本音

第3章 ビジネスで使えるたとえ話

コミュニケーションの意味は受け取る側にあり
世の中の情報のフィルター
視覚(Visual)優位の方
聴覚(Auditory)優位の方
身体感覚(Kinesthetic)優位の方
トップセールスマンの優位感覚は?
視覚を使ったたとえ話
耳に訴えかけるたとえ話
仕事の真髄とは?
ABC理論
一番大切なこと

第4章 相手の心を掴んで売上を、二.四倍にする! 伝える技術

たとえ話も筋トレが必要
たとえ話には引き出しが必要
たとえ話を作る講座について
たとえ話を体験されたお客様の声

おわりに

目次は、カテゴリーのテーマです。
小さな題名があれば、その内容を書くのは簡単に書けます。

 

…とはいえ、これだけじゃわからないと思います。

では、わたしがどのように目次を作っているかを簡単にお教えしようと思います。
いわゆる、裏ワザです(笑)

最近、本はほとんど読まれることはありません。
あなたも知っていますよね? 本が売れていないということを。
本を読む時は、速読で読もうとし、動画は、二倍速で見ようとします。

早く情報を得ることがいいことだとでも言わんばかりです。

その理由としては、世の中の情報があまりにも多すぎるから、とのことで、
人の頭に入れる情報を薄くして、少しの情報で全体像を得て、脳の負担を出来るだけ抑えようという自衛行為なんだそうです。

今後もどんどん情報は増えるばかりなので、この流れには抗(あらが)うことはできないかと思います。
だからこそ、その流れに乗っていけばいいんだと思います。

 

あなたは、ライターのわたしたちが一番怖い言葉が何か知っていますか?

最近、本はほとんど読まれることはありません。
だから、著者であるわたしたちがやるべきことは、出来るだけ、最後まで読んでもらうことです。要約すると!
「ページを閉じさせないこと!」この言葉に尽きます。

なので、はじめの方で大体言いたいことは全て書いてしまうのも、ポイントが高いですよね。

なので、わたしは基本的な目次のパターンはあるものの
最近はこの構成を通しています。
プロフィール、SNSの文章、短い文章も何もかも!このテンプレートで書けばうまくいきます。

1、興味好奇心
2、納得信用
3、共感感情移入
4、信頼期待

この順番の構成で文章を書くのです。
それは、どんな文章も一緒で、最後まで読んでもらえるコツでもあります。

WORK(第3章で取り組む課題)

ひとりでできるkindle出版 第3章WORKシート

第3章1週目解説動画スライド資料(書籍)

第3章2週目解説動画スライド資料(書籍)

WORK1 前書きの内容=「なぜ、あなたはこの本を書こうかと思ったのか」を書き込んでみましょう。

どんな想いで何のためにこの仕事をしているのかという「あなたの事業のMISSION」や、本の内容にかかわる「あなたの原体験=過去にあった理由」も参考にしてみてください。
読者が納得して「話を聞く準備」ができる前書きになるはずです。

 

WORK2  投げかけの内容=「読者の興味を引く、意外性や強い共感を得られること」を書き込んでみましょう。

ただ説明を書いていくだけでは、教科書のような、読ませる吸引力のない本になってしまいます。
「見たことのない新しい情報」や「これまでの常識を覆すようなこと」といった“意外性”「自分がもやもやと思っていたことの代弁」などの“強い共感”を軸にして、思わず読み進めてしまう本をめざしましょう。

 

WORK3  提案の内容=「投げかけに対する、あなたなりの答えや解決方法」を書き込んでみましょう。

あなたがどんな思想のもと、テーマについてどんな「答え」を提案できるのかを伝える部分です。
「私はこう考えてこうしています」…といった、あなたらしさを一番ストレートに表現できる箇所になるでしょう。ひとつの「答え」のみに縛られず、周辺のことも含めて入れていくことで、厚みを持たせましょう。

WORK4  展開の内容=「読者がこれまでの話のテーマにどう関わっていくのか、“巻き込み方”の提案」を書き込んでみましょう。

これまでは、著者であるあなた自身の考えの発信として、文章が進んできました。この「展開」の部分では、読者があなたのビジネス、もしくはあなた自身にどう関わっていってほしいのか、読者を巻き込みながら語りかける・説得するつもりで書くところです。「こんなことを課題に思っているあなた=読者が」「こんな風にわたし=著者に、もしくは著者の考え方やビジネスに関わっていくことで」「こんなことが実現できますよ」といった内容を入れていきます。

WORK5  読者プレゼント=「受け取った読者に役立つ、高い価値を感じるコンテンツ」を書き込んでみましょう。

URLを掲載し、ダウンロードできる形で、診断やワーク、情報などのテキスト、音声、動画等をプレゼントします。「(こんな価値あるコンテンツをつくっている)著者へアプローチしたい」と思わせることで、次のアクションの強い動機づけにできるので、本文に使っていないものを後からピックアップするのではなく、魅力的なものを予めプレゼントにとっておくことも大切です。

WORK6  あとがきの内容=「これまでの設計図に入らなかったけれど、大切に思っている伝えたいこと」を書き込んでみましょう。

あとがきは、本文よりも文章量が少ないほうが好ましいので、あまり欲張りすぎず本当に大切なことに絞った方が、読まれやすいという意味で効果的です。読者の未来につながるような、期待感が膨らむ内容だと、最後のメッセージとして読者の背中を押す力が増すでしょう。

WORK7  今までのワークの「まとめると…」の部分を集めて、設計図の全体像を確認しましょう。

各項目の箇条書きをまとめたものを書き出して、設計図の全体像を確認してみましょう。
全体の大きな流れが掴めるはずです。

 

まとめワーク

https://www.dropbox.com/scl/fi/dwpk8ckjwqz4c604l4fss/3-_.docx?rlkey=092kn17ocu4tnqq0aac0qhayw&dl=0

 

コラム / 「近く」「遠く」の2つの視点を持とう

文章を書いている時は、つい「今書いている、考えている内容」だけを見てしまいがちです。「本」という長い文章をまとめていくためには、今書いている内容を深く見つめる「近くの視点」と、本全体や章の全体像から今書いているものを分析する「遠くの視点」の両方が大切です。

今回作った設計図を時々見直して、「近く」「遠く」の2つの視点を行き来しながら原稿を作っていきましょう!