講座【ひとりでできるkindle出版】第2章「読み手がメリットを感じるためのテーマ設定」

読み手の目的を考えずに、
あなたが書きたいことだけを考えて書き始めると
どうなると思いますか?

 

まずは、あなたはなぜ本を書きたいと思ったのでしょうか?
そこを考えてみようと思います。

本を出版する目的は大きく分けると、以下の通り3つにあると思います。

ビジネス系→集客・収益・お仕事の依頼に繋げるため
例)ノウハウ本、教科書、テキスト、リスト取りのための本。

ライフ系→自分の人生・体験・生きた証を残すため
例)自伝、商品開発ストーリーなど。

アート系→自分の内面世界を表現するため
例)小説、絵本、写真集、画集など、自分の作品など。

以上は、本のカテゴリです。

どんな目的で、本を書くことにしたのかによって
そのマーケティングのアプローチの仕方は全く変わってきますが、
間違いなくやらないといけないのは「ご自分の棚卸し」です。

人は自分以外の人のことはよく見えているものですが、
一番わかっていないのは「ご自分」のことだと言われていますし、
実際そうだと思います。

具体的な進め方

自分が本を出版してどうなりたいのか?

自分の目標や望みを描くことで、進むべき方向が明確になります。具体的な進め方を考えてみましょう。

  1. 自分の目標設定:
    • 本を通じて自分の専門知識や経験を共有し、専門家としての認知を高めたい。
    • 読者に感動や学びを提供し、ポジティブな影響を与えたい。
  2. 自分に求める行動:
    • 現在の知識や経験を整理し、体系的にまとめる。
    • 質の高いコンテンツを創造し、読者に価値ある情報を提供する。

読者にこの本を読んで、行動してほしいこと

読者に対して期待する行動を考え、それを促す内容を描いてみましょう。

  1. 読者へのメッセージ:
    • この本を読んで新しい知識やスキルを身につけ、自分の目標に向かって一歩踏み出そう!
  2. 期待する読者の行動:
    • 本の内容を実践し、自分の夢や目標に向けて具体的なステップを踏む。
    • 本に感じた気づきや学びを他者と共有し、コミュニティを広げる。

WORK(第2章で取り組む課題)

第2章WORKシート

第2章1週目解説動画スライド資料(書籍)

第2章1週目(撮りなおし変更版)解説動画スライド資料(書籍)

第2章2週目解説動画スライド資料(書籍)

WORK1

この本を、どんな人に読んで欲しいですか?ターゲットを具体的に考えてみてください。

point・将来、あなたがどんな方にお客さまになってほしいのか、というところから考えてみると分かりやすいかと思います。身近にいる誰かを想定すると、細かなところまで想像しやすいです。

WORK2

本を読んだ読者に、何を得てほしいですか?

point・本を読むことによる、読者のベネフィットを明確化してみましょう!

WORK3

自分の本を読んだ後、読者にどんな行動を取ってほしいですか?

point・現時点ではわからない場合は想像をして書いてみましょう!想像をすることで、気づきを得て落とし込むことができます。

以下に、さらに具体的な進め方を書いておきます。

WORK4

販売後、この本を通して、あなたは何を実現したいですか?

point・上の質問と重なる部分も大きいですが、〇〇の啓蒙など、もう少し大きなものも含めて考えても構いません。何のためにこの本をつくるのか、という目的をはっきりさせることにより、内容の優先順位がクリアになってきます。

WORK5

特に書きたい内容を、「昔のあなたに関わるもの(過去)」「今のあなたに関わるもの(現在)」「これから先のあなたに関わるもの(未来)」の3つのカテゴリに分けてみましょう。

point・今の事業をはじめる源泉となるような昔の体験やこれまでの歩み(=過去)、現在あなたが取り組んでいることや課題に感じていること(=現在)、今後チャレンジしていきたいビジョン(=未来)など、棚卸しから見つけた「書きたいこと」を分類して分かりやすくまとめてみましょう。

話の軸に持ってくるのは、「今」「これから」のあなたに関わるものが良いでしょう。「昔」の部分は、内容の理由付けや、共感・説得力を高めるものとして活躍してくれます。

WORK6

あなたは本を出版することによって、何の専門家になりたいですか?専門家として、将来はどのようなことを行いたいですか?

point・本を書くことは、あなた自身が、これからのビジネスを見つめ直す機会であり、自分の未来に投資することだとも言えます。この先、どんな人の、どんなお役立ちや困りごとの解消に貢献していくかを明確化することは、次のステージへと進むきっかけとして効果的!

WORK7

書きたい内容の中で、自信をもっておすすめできる「自分ならではの情報・考え方」と、どこかで読んだ経験もありそうな「一般論に近い分かりやすい情報」をそれぞれピックアップしてみましょう。

point・本に書くのは、全てオリジナリティが高いものでなくては…と考えている人も多いと思いますが、実は、一般論に近い分かりやすいものが6割、自分ならではのものが4割くらいのバランスが、読者を置いてけぼりにしない「よく分かる・伝わる」本をつくるポイントになります。

WORK8

本を読んだ後、読者にどんな行動をして欲しいですか?具体的な「あなた自身へとつなぐ手段・方法」と、「つながった後にどんな行動をしてほしいのか」のゴール設定をしてみましょう。

point・商品の紹介ページ、ブログやSNS、メルマガなどの具体的な「つなぐ手段」と、フロント商品の購入や無料講座、メールアドレス登録などの「行動」のゴール設計をしてみましょう。読後の動線づくりが、本を出した「意味」を高めてくれます。

WORK9

読者限定の情報をプレゼントをするとしたら、どんなものを渡したいですか?(本の内容以外で)

point・このプレゼントの内容も、読者があなたの「お客さん」になってくれるかの大きな判断基準になります。本文との内容の棲み分けを、あらかじめ考えておくことも重要です!

コラム / 本を「手紙」と捉えてみよう

本を読むとき、作者と読者は1対1。つまり本は、ただ一人へメッセージを伝える「手紙」のような性質を持っています。誰に対して書いているのかを意識することは、内容の設計だけでなく、実際に文章を書き進める上でも重要になってきます。